ワイン醸造と向き合う


自分が育てたぶどうだからこそ、最後まで責任を持って向き合いたい。その思いが年々強くなり、醸造の勉強と経験を重ねています。

野生酵母で発酵させ、基本的には亜硫酸も入れない(必要な時は最低限の量のみ)。ノンフィルター、無補糖、無補酸。

気候が違えば、ぶどうの状態も変わる。結果、ヴィンテージによってワインの味わいも変わります。でも、その違いこそが自然を感じられて面白い。「この年はこんな気候だったな」から始まり、その年の思い出までが蘇る――そんな体験ができるワインって、素敵だと思うのです。

優しく滋味深い旨味が、じんわりと体に染み入り、自然と笑顔になれる。そんなワインを造りたい。
理屈や流行ではなく、ただ単に、飲み手として私はそんな造りのワインが好きなのです。
ただ、こういう造りは難しい。リスクもあるし、まだまだ経験と知識が足りず、悩める日々が続いています。

ワインは、ぶどうや微生物といった自然と共に、人が造るもの。

人も大事な要素だと思っています。人柄は、少なからずワインに映し出されるものだと。
造り手の人間性や在り方が、ワインの味わいに自然と溶け込んでいる。
個人的な考えですが、日々を大切に生きている造り手のワインは、やはり、ますます美味しいと感じます。

私が魅力的な人かどうか自信はないけれど、飾らず素直に、自分らしいワインを造れたら――
ワイン造りは、奥深い。そして、終わりのない学びの道なのだと、日々実感しています。

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